割引きの使い分け

利益を伸ばす為に利用することのできる一つの手法が割引です。
実はいろいろな種類があるのをご存知でしょうか。
どんな種類があるのかを見ていきたいと思います。

機能割引という手法

一つ目は機能割引というものです。
これはメーカーが卸売業者、小売業者などにその流通段階で果たす役割に応じて行う方法です。
消費者よりも小売業者の方がメーカーに貢献しているため、小売業者の方が恩恵を受けやすいです。
もちろん同様に小売業者よりも卸売業者の方がより多くの利益を得ることができる方法となっています。

現金割引という手法

二つ目は現金割引があります。
これは掛け払いの商品を購入者が期日より前に全額支払った場合に売り手が価格を割り引くことをいいます。
買い手側としてはトータルとして支払う金額が少なくてすみますし、売り手側としては予定よりも早くお金が手に入るわけですからどちらにもメリットがある方法ということができるでしょう。

数量割引という手法

三つ目が数量割引です。
これはメーカーや卸売業者が小売業に対し長期取引や大量仕入れを条件に数量や仕入れ価格に応じて行うものです。
この時に一回の金額や数量を根拠としている非累積数量割引と、一定期間内の金額や数量を根拠として行われる累積的数量割引があります。

さらに一定量を超えた数量仕入れえる場合に超えた分について行う累加法や、超えた分だけでなく全体の仕入れ価格を変更する階梯法などがあります。大量仕入れと同様メーカー側にも小売業側にもメリットの大きい方法ということができるでしょう。

季節割引という手法

四つ目は季節割引です。季節やサービスの購入時期によって受けることのできる方法のことですが、特に一年のうちで売上が大きく上下する商品であっても割引を設けることによって売上を増加させることができます。

例えば衣類でも秋口になると夏物はなかなか売れなくなります。
そんな時に夏物の割引を行うと、より多くの人が衣類を購入してくれるようになります。

すると在庫を減らすこともでき、大量の在庫を抱えたまま翌年の夏まで待たなくても良いことになります。
また結婚式場などでは季節や月によってかなりの変動がありますから、顧客の少ない時期に割引を行って業績を伸ばすこともできるでしょう。

もちろん割引をすれば利益は圧縮されてしまうわけですが、長期的に見たときにより多くの利益を生み出すことも少なくありません。

ぜひ短期的な見方だけでなく長期的な計画を持って、必要な時には割引を実施してみてはいかがでしょうか。