スマホユーザーのメルマガ読者を増す
店舗やWebサイトを運営する上でメルマガの読者を増やすことは、集客に結びつけやすく、コンテンツの内容によっては、メディアに取り上げられるなど、時には大きな効果をもたらせてくれる、マーケティングツールでもあります。
そのため、読者を増やしたいと考えるのは当たり前のことでしょう。
ですが、メルマガを発信する上で、非常に重要なことがあります。
それは、メルマガ購読者である受取り側のデバイスが何か?ということです。
デバイスには、PC(パソコン)、スマホ(スマートフォン)、タブレット端末などある中、現在、最も主流と考えられているのがスマホです。
しかし、一方、多くのメルマガ配信者がスマホ対応にし、配信できている訳ではありません。
そこで、今回は、スマホユーザー向けのメルマガ作成とポイントを紹介していきます。
Contents
メルマガを読むデバイスはスマートフォン
くどいようですが、現在メルマガを読むためのデバイスはスマホが主です。
少し前まで、パソコンでメルマガを読んでいた人も、大画面のモバイル端末やタブレットの普及や通信環境の発達、向上でスマホでの閲覧に変化してきています。
このような背景から、メルマガもパソコン表示から、スマホ表示対応の制作求められるようになっています。
これは、メルマガに限らず、Web全般に言えます。
こういった傾向は、更に今後も加速していくことが予想されます。
しかも、メルマガにおいては”読みやすいデザインやレイアウト”が最重要課題です。
ビジネスシーンでのメルマガ
但し、例外もあり、ビジネス関連のメルマガとなると、今でもパソコンで閲覧される傾向があります。
しかし、今後、その傾向も変わり、いずれは、メルマガだけに限らず、全てのWeb制作物はスマホ対応にシフトしていくのも時間の問題と言えます。
ここで、ビジネス関連のメルマガの話を少し触れておきます。
本来、ビジネス関連のメルマガは、自宅のPCではなく、仕事用のPCで読まれることが多いという特徴がありました。
その結果、ビジネス関連のメルマガは、未だにパソコンで読む人が残っているといった背景があります。
しかし、スマホやタブレットの普及により、会社のパソコンで読むよりも通勤中の電車やオフィスの休憩室などにおいてスマホで読まれることが多くなりました。
つまり、メルマガは、パソコンで腰を据えてじっくり読むモノから、合間の時間に読み流す読み物へと変化していることが分かります。
また、プライベートなメルマガはもちろん、ビジネスに近いようなメルマガであっても、今から、スマホに対して対応できるレイアウトして配信することが、有利に働きます。
PC表示よりもスマホ表示の方が高解像度である
少し前まで、メルマガは、パソコンで読まれることを前提にデザインされることが一般的でした。
その理由として、”大画面のほうが読みやすい”というユーザー心理によるものでした。
しかし、今では、タブレット端末やスマホは大画面化しており、画面の画素数も大幅にアップし見やすくなりました。
また、パソコン表示よりもスマホやタブレットの方が、解像度が高いため、デザインも高画質で制作するように求められます。
現に制作現場であれば、パソコン用の画像×2倍の解像度で制作します。
他にもパソコン画面と比べても、劣ることもなく、閲覧が各デバイスでも可能になったため、より一層、スマホによるメルマガ購読が増加しています。
スマホユーザーが嫌うメルマガの特徴
ここで、メルマガがスマホで読まれているということが理解できたところで、今度はスマホユーザーが嫌がられるメルマガの特徴や傾向をご紹介します。
そもそも、同じインターネット上にアップロードされたメルマガでも、パソコン向けに作られたメルマガはスマホだと読みにくいという現象があります。
特に、ユーザー側からみたメルマガの読みにくさや読みやすさについて、触れていきます。
画面サイズと文字サイズの違いを理解する
パソコンとスマホの最大の違いは画面サイズです。
通常、パソコンの画面サイズは1920px × 1080pxが主流です。
一方で、スマホの代表でと言われている、iPhone8の画面サイズで比較したところ、1334px × 750pxです。
つまり、パソコンの画面サイズを想定したメルマガをスマホで閲覧した場合、文字が極端に小さく表示され、読みにくいという現象が起こります。
逆にスマホ対応のメルマガをPCで閲覧すると、文字が極端に大きく表示されるケースもあります。
このような問題を回避する方法はいくつかありますが、まずは閲覧ユーザー数の多いスマホに画面サイズを合わせ、最適化したメルマガの作成を心掛けるようにすると良いでしょう。
実際にデモ機などを用意し、スマホ画面で確認しながら、メルマガを作成するのも良いでしょう。
こうすることにより、スマホの閲覧にちょうど良いサイズでレイアウトを組むことができます。
画面サイズが分かると、それに見合った文字フォントを使用します。
文字サイズは15pt以上がベストと言われていますが、スマホ対応の場合のフォントの大きさは16pxで作られているサイトやメルマガが多いようです。
600pxの横幅に対し文字サイズ15ptの場合、1行当たりに入る文字数が45文字ほどになります。
目立たせたいような文章は文字サイズを大きくしするなど、1行30文字程度に設定するメルマガが一般的には主流となっています。
タイトルは短くわかりやすくする
スマホはパソコンよりも読み流されるデバイスです。
このことから、タイトルが長文になると面倒さを感じ、ユーザーは読むことを拒否するようになります。
他にも、適切な改行がないなど、文章の言い回しがわかりにくい場合、やはりユーザーに読んでもらうことは難しくなります。
タイトルは、わかりやすく、短い文章というのが、メルマガにおいて、重要な要素になることを覚えておきましょう。
HTMLメールを使いこなす
最近では、メルマガはHTMLで書かれるべきというのが、背景にあります。
一昔前までは、汎用性が高く、ユーザー側のツールの特性や性能に影響を受けにくいテキスト形式がメルマガの主流でした。
しかし、スマホやタブレット端末での閲覧数が増え、より、ビジュアルに訴えるHTMLメルマガの方が高い開封率やクリック率を獲得するようになったこと、また、開封率を計測し分析に生かせるHTMLメールの方が戦略を考えた場合、はるかに有用性が高いからです。
HTMLメールは視覚的にも非常に読みやすいため、ユーザーも読みやすく感じます。
そのため、メルマガはHTMLメールで配信することは、読んでもらいやすくなります。
このようなことから、よりいっそうHTMLのメルマガに対する需要が高まっていると考えられます。
HTMLメールは万能ではない
ここで、メルマガの主流となったHTMLデザインですが、決して万能ではないことです。
HTML形式自体、受信容量がテキスト形式ほど多くなく、また閲覧するデバイスの種類や性能によって表示が大きく変化してしまうからです。
画像や動画、絵文字が使用可能である反面、受信するユーザー側のデバイス負担や通信容量は大きくなります。
視覚的にも見やすく印象のあるメルマガを作成できる反面、ーザーのストレスの原因にもなりやすいことを念頭に置いておく必要があります。
HTMLメールを効果的に使う
ここで、メルマガでHTMLメールを利用する場合のポイントとなるデザインをいくつかご紹介します。
マルチパート配信
マルチパート配信とは、ユーザー側の“HTMLの受信を拒否する設定”に対してテキスト形式のメルマガを表示させる配信方法です。
スマホであってもHTML形式のメールを拒否する、または正しく表示できないというケースはよくあり、有効な手段のひとつです。
レスポンシブデザイン
パソコンサイトでも同様の技術がありますが、ユーザー側のデバイス画面のサイズによって、レイアウトを変更するというメールデザインの手法です。
画像の並び方を変えて見やすくするなど、パソコンとスマホのように画面サイズが違うツールに対応することができます。
リキッドレイアウト
ユーザー側のデバイス画面サイズに対応して、伸縮させるデザインレイアウトです。
常に画面いっぱいに表示できるので、インパクトを損なうことなく、多様なツールに対応できます。
フレキシブルレイアウト
現在、多くのメルマガが採用しているデザインです。
リキッドレイアウト同様、画面に合わせ伸縮し設定された最大幅で固定されます。
インパクトを保ちつつ、デザイン性を損なわないレイアウトです。
レスポンシブデザイン | 予め多くのユーザーが使用しているデバイスサイズに設定したレイアウトで制作するため、設定したデバイスの画面サイズにレイアウトを自動で変更させる。 |
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リキッドレイアウト | ユーザー側のデバイス画面サイズに対応し、且つ、常に画面いっぱいに全面表示することができる。 |
フレキシブルレイアウト | リキッドレイアウト同様と同じく、画面いっぱいに全面表示することができるレイアウトデザイン。 |
まとめ
メルマガ配信するにあたり、ユーザーデバイスでの表示と見え方を考慮することです。
とはいえ、色んなデバイスの種類がある中で、全てのデバイスに対応させるデザインのメルマガとは今のところ実現不可能です。
現時点では、多くのユーザーはが使用しているデバイスを標準として、そのサイズに合わせて、デザインを作成することが、主な流れです。