大量仕入れによる値引き率
店舗を経営していて重要なことの中に仕入方法があります。
ただ商品を店舗に持ってくるだけのことではありません。
実はさまざまな方法があるのです。自分の店舗や扱っている商品に合わせて方法を変えていく必要があるかもしれません。
では、どういった方法があるのでしょうか。
大量仕入による値引き効果
一つ目が大量仕入です。
これはよく知っているとおり一度に大量の商品を仕入れることを指します。
これによって累積数量割引などの取引上のメリットを享受することができます。
大量の中にも大きく分けて二つの種類があり、まず、季節性の商品を大量に仕入れる方法です。
例えばクリスマスやひな祭りといった特定の期間にだけ大量に販売する商品の場合、有効な方法と言えます。
消耗品による値引き効果
もう一つは継続的に生産・消費される商品です。
日常品や消耗品などはこれに分類され、輸送費などを節約できる一方で、在庫が大量に余ってしまうという危険性もはらんでいるため、適切な判断が必要です。
2つ目は当用仕入れです。
大量とは逆に一度に少量の商品を頻繁に仕入れるという方法です。
いつでも新鮮な商品を提供できることと、在庫管理が容易になり商品が大量に余るという心配がありません。
一方で大量に販売することができないためその分の利益は圧縮されてしまうといデメリットもあります。
また、品切れなどが起こりやすいため、顧客が他の店に行ってしまうかもしれない危険性もあります。
3つ目は集中仕入れです。チェーン展開している店舗の本部を通して一括で行います。
本部が各店舗の実績や傾向を考慮した上で各店舗に商品を配分するため、在庫を適切に管理することができるようになります。
更に一括で仕入れるためコストを最小限に抑えることが可能です。
但し、近年地域に密着した品揃えが期待されている中では、細やかな対応ができないという指摘もあります。
4つ目が共同で商品を仕入れる方法です。
複数の業者が大量仕入れの恩恵を受けるために、他店と協力して行います。
数量割引が行われたり低価格になったりと様々なメリットがあります。
しかし、他店との協力関係で行われているため、機敏性に欠けるというデメリットもあります。
委託仕入
他にも、委託仕入れがあります。
小売業が卸売業者から販売を委託され、売れ残った商品は返還するという方式を取ります。
商品の返還というデメリットがありますが、小売業としては在庫管理の心配をしなくて済むというメリットがあります。
また、商品を返還しない買取もあります。
商品を仕入れる場合、様々な方法があるので、各店舗の実態にあったれ方法を選択する必要があります。