販促のお作法
販促の基本知識を講座形式でご紹介します。
効果的な販促を実現させるために、明日から実行できる内容ばかりです。
第1回 新規顧客をリピーターにする
販促用ツールと言えば、みなさんは何をイメージしますか?
また、現在、みなさんが利用されているツールは、どのようなものですか?
例えば、ダイレクトメール、配布チラシ、メディアへの広告掲載など、お客様にご来店いただくために、さまざまな方法が思い浮かぶでしょう。
しかし、これらのツールで獲得した新規の顧客を、うまくリピーターに繋げることができていますでしょうか?
ホットペッパーなどの媒体に掲載して、クーポンに魅かれた顧客にご来店いただいても、その後もお店にご利用いただけるような施策が必要です。
クーポン(お得感)だけに限らず、顧客が「また行きたいな」と思う動機はさまざまです。
飲食店であれば「美味しかったから」という動機がわかりやすいですね。
ほかにも「駅から近いから」という立地的な面や、「店内の雰囲気がいいから」といった店内環境も、来店の動機に密接に関係します。
これらの要素で他店よりも優位性があるほど良いのですが、熾烈な競争の中で、確固とした優位性を確立し続けることは困難です。
また、来店の動機に繋がるすべての項目で優位性を持たせることは、まず不可能です。理想論と言っていいでしょう。
重要なのは、貴店がアピールしたい優位性や顧客を絞り込んだ上で、それを実際にアピールする方法や、顧客を繋ぎとめる方法が用意されているかということです。
貴店について、どのような顧客からどのように思われたいのか――。
まずはそれを考えてみてください。
そして、新規のお客様をたった1回の来店で終わらせない仕組みを、しっかりと構築していきましょう。
販促のお作法まとめ
- 貴店がアピールしたい優位性や顧客をまとめましょう。
それに対して、その顧客が貴店に持っているイメージはどのようなものか考えましょう。
【 例 】- アピールしたい優位性・顧客
- 当店は仕事終わりに気軽に立ち寄ってもらいやすい立地や価格設定のため女性客も多い。
梅酒やワインの種類が多いだけでなく、ヘルシーな野菜のフードメニューも扱っていて、オシャレな雰囲気の中で楽しくお喋りできることを、働き盛りの女性に向けてもっとアピールする。 - 女性客が抱いているイメージ
- お酒(特に梅酒とワイン)の種類が豊富で、気軽に立ち寄れて、1~2杯飲んで帰る場所というイメージ。
今後はフードメニューも充実しているというイメージを付加させたい。
- 実際にアピールする方法や顧客を繋ぎとめる方法が確立されているか考えましょう。