ショップのコンセプトを統一すると売上もアップする
わたしたちがよく利用する店舗の中でも、統一感のあるお店は購買意欲をそそることに気づきます。
何を売りたいかがはっきり理解できるので、自分に必要なものであればそこで買いたいという意欲を起こさせます。
この統一感を出す基本理念をストアコンセプトといいます。
これは誰に、何を、どのように販売するかということを概念化したものです。
それぞれのお店にはある程度の基本的な理念がありますが、より強く主張することによってお客さんに明確に伝えることができます。
ショップのコンセプトを情報発信し認知させる
例えば春物の女性衣類を販売したいとすれば、お店から半径10km以内に住んでいる女性に春物の衣服を商品に対する知識を深めながら購入することのできる側面販売で購入してもらうというストアコンセプトを立てるかもしれません。
そうすれば商品の効果的な陳列や販売員の効率的な配置、対応の訓練などコンセプトに沿った準備をして業務に臨むことができ、売上を向上させることができるのです。
そのためには従業員全員がこのコンセプトを理解しておく必要があります。
加えて店内の広告やダイレクトメール、チラシなどを用いてコンセプトを外部に発信していくことも重要な方法です。
しかしこのストアコンセプトを立てるためには、店舗の業種と業態の違いを明確にしておかなければなりません。
店舗の業種と業態の明確化
業種とはなんでしょうか。
業種とは取り扱っている商品を基本として概念で分類する小売店のことです。
例えば鮮魚店や靴店など、ひとつの種類の商品に特化した店舗を指すと考えられるでしょう。
一方で業態とは何でしょうか。
これが売り方で分類するストアコンセプトを明確に打ち出した店のことです。
では実際にコンセプトショップと呼ばれるお店はどのようなものなのでしょうか。
もちろんひとつの種類の商品を販売するわけではありません。コンセプトに合わせて複数の商品を展開していきます。
さらに新たな商品開発を行うこともあるかもしれません。
近年のブランド傾向
近年ではひとつのブランドが多様な商品を開発することによってコンセプトショップを展開することもあります。
独自の主張や考え方を外部に強く発信して宣伝を行うことによって広く認知してもらい、結果的に多くの顧客を獲得している店舗も少なくありません。
主張しているコンセプトが時期や地域、流行に受け入れられれば非常に大きな効果を生み出すことが証明されているのです。
新たに経営を始める方は、基本理念であるこのストアコンセプトについてよく熟考し、効果的な集客が行える方法を探すようにしてください。