売場レイアウトや導線の見直しで売上を上げる方法
いざ実店舗を構え経営してみると、もっと売上を上げたいと考えるようになるでしょう。
その際に売上向上の一つとして、簡単に改善できる方法が売り場のレイアウトや導線の変更です。
ただ、一言にレイアウト変更といっても様々な要素が関係しています。
店舗内の陳列や通路、レジの構成や配置などについて平面的に計画する必要があります。
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より良い売り場レイアウトと生産性
より良いレイアウトにすることにより、お客さんの購買意欲が高まる効果があります。
売り場のレイアウト変更の目的は2つです。
1つ目は導線を長くし、お客さんに長時間店内に滞在してもらい、多くの商品を見て購入に繋げることです。
2つ目は従業員の移動距離を短くし、作業効率を向上させることです。
このように売り場のレイアウトを工夫をすることにより、生産性を高め販売効率を上げることが可能になります。
では、売り場のレイアウト変更は具体的にどのように行えば良いのかですが、いくつか考えなければならない要素があります。
まず、マグネットポイントと呼ばれるお客さんを惹きつける売り場を儲け、商品の配置に連続性を持たせるといった方法です。
マグネットポイント(磁石売り場)
まず、マグネットポイントと呼ばれるお客様を惹きつけるポイントは大きく分けると4箇所です。
1つ目のマグネットポイントは、来店したお客様が必ず一周する店舗内の外周です。
1つ目のマグネットポイントが店内ではなく、なぜ外周なのかと言うと、来店しないお客様の目にも止まりやすく興味を持ってもらいやすいので、集客するにももってこいのポイントだからです。
2つ目のマグネットポイントは、通路の突き当たりです。
そのため、2つ目のマグネットポイントに商品を陳列する場合は、奥の棚には興味を惹くような商品を陳列すると効果的です。
3つ目のマグネットポイントは、商品棚の両端です。
3つ目のマグネットポイントは複数ある棚の両端にそれぞれ位置するため、売場の面で取らずに店舗中心部の棚の側面をそのままお客様に向けてしまうと店舗に入らなければ、店内で何の商品が売られているのかわからなくなります。
そのため、商品棚の中と商品棚の両端とで、メリハリをつけて商品を陳列することがポイントです。
4つ目のマグネットポイントは、棚と棚の間の通路です。
4つ目のマグネットポイントでは、お客様がゆっくりと商品を手に取って見てもらいたくなるような商品を陳列するようにします。
また、ポップなどで興味をもたせるのも良いでしょう。
以上はお客様を惹きつけるマグネットポイントと呼ばれる場所です。
長いので、要点だけ下の表にまとめています。
第1磁石売り場 | 店舗内外周 |
---|---|
第2磁石売り場 | 通路突き当たり |
第3磁石売り場 | 商品棚の両端 |
第4磁石売り場 | 棚と棚の間の通路 |
商品の配置と組み合わせ
商品の配置は非常に重要です。
商品を適切に組み合わせて配置することをグルーピングと呼びます。
このグルーピングには幾つかの種類があります。
一つは顧客の来店動機を基準にした方法です。
つまり、顧客が計画的に購入するか否かによって配置を行わなければなりません。
更ににグルーピングには陳列方法や機器による方法があります。
冷蔵・冷凍しなければならない商品や保温が必要な商品などは同じ場所に陳列することが必要になるでしょう。
他にも用途によるグルーピングがあります。
共通点がない商品の陳列
ビジネス用品などはカバンや靴などカテゴリーが違う商品であっても、ビジネスと言うグルーピングで隣接した場所に陳列されます。
このような陳列方法によって、トータルコーディネートを意識しやすくさせ「ついで買い」を促すことができます。
また、商品棚を低くして店内の見通しを良くし開放感を与えることも売上向上に役立ちます。
但し、注意点もあります。
売り場のレイアウトは様々な状況によって変化しなければならないという点です。
例えば販売方式が対面なのか側面なのか、セルフサービスなのかによっても商品の陳列方法は大きく変わります。
出入り口が広いと客動線が短くなり、顧客の回遊性を低めてしまうので長く店内にとどまってもらうことができません。
壁、天井、柱などの構造物の色やデザインは視覚的に入ってくる情報により購買意欲に大きな影響を及ぼすことができ、レイアウトにも大きく関係します。
顧客の心理を的確に捉えて色を定めることが必要でしょう。
売り場のレイアウトや導線を変えるだけでも売上向上に繋がる要素が増えるので、商品の見せ方は定期的に見直しましょう。