小さな照明がもたらす大きな影響

実店舗にお客さんとして行く場合、あまり意識しないことが多い照明ですが、実は大きな影響を及ぼしているのです。

売上を伸ばす施策としては軽視されがちな照明ですが、どのような役割を担っているのでしょうか。

その役割について詳しく知ることにより、心理効果を狙い売上を大きく伸ばすことも不可能ではありません。

照明の効果と役割

照明の大きな役割として、店舗そのものや商品を際立たせるというものがあります。

わかりやすく説明すると、夜ライトアップされている店舗というのは非常に目立ちます。
暗がりの中のスポットライトのような効果があり、そうすることにより、店舗の存在を他の人に認知してもらい、「来店してみたい!」若しくは「何があるのか?」など興味を起こさせることができます。

また、商品に当てられる照明は当て方によってより、魅力的なものに見せることができます。
商品によっては、おぼろげに映りこむようなジュエリーや装飾品はとても目を惹きつけやすく、なんとも幻想的で魅了されます。

また、より多くの光が当てられていることで、多くの人の目を引き、興味を持たせる第一歩となりうるのです。

照明の色で変わる商品の雰囲気

照明の色、強さ、点滅方法などによっては厳かな雰囲気をもたらしたり、楽しげな雰囲気を演出したりすることができます。

色を工夫することによって、より魅力的に見せることも可能です。

食肉に暖色系の照明を当てると美味しそうに見えることは有名な話ですね。
基本的に食品を取り扱う店舗は寒色系のカラーを使用しないと言うのが鉄則です。

勿論、例外もありますが、基本的に食材を取り扱う場合、暖色系の赤や黄色と言ったカラーの照明を使用することで、食品が新鮮で美味しそうに見えるのを演出しています。
清涼飲料水や魚屋さんなどの場合は、鮮度のイメージから寒色系の青や白、高級感を演出する黒など使用することもあります。

これは、照明だけではなく、広告などのチラシにも共通することなので、店舗を運営するオーナーの方は頭の片隅においておくと良いでしょう。

照明器具の工夫で顧客を誘導する

照明が当たっている場所は多くの人が興味を持つものです。
店舗であっても商品であっても、より多くの人に興味を持ってもらうために大きな役割を果たしますので、その役割を十分に引き出すため、まずは基本的な用語を知っておきましょう。

照明の光度

照明の光度とは、光源からある方向に向かう光の強さを表します。
光度を適切に調節することによって店舗内に自分の望むイメージを作り出すことができます。

照明の照度

照度とは、光を受ける面の明るさを表す数値ですが、この照度を適切に管理することによって、顧客がその商品を手に取るかどうかが変わってきます。

照明の輝度

輝度とは、ある方向から見た物の輝きの強さを示します。
この輝度を高めることによって、商品を魅力的に見せることができます。

照明の色温度

最後は色温度です。
色温度が低いほど赤みを帯び、高いほど青味を帯びた色になります。

こうした様々な指標があり、これを活用することによってより効果を高めることができるのです。

店舗内に一定のコンセプトを持った照明を導入することで、商品をより魅力的に見せて売上アップに繋げていきましょう。